【STRACTS展】日建設計構造設計Gが東京ビルギャラリーで超高層模型など展示 12/21まで | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【STRACTS展】日建設計構造設計Gが東京ビルギャラリーで超高層模型など展示 12/21まで

 日建設計は5日、日建設計東京ビル1階ギャラリーで、構造設計グループ企画展示「STRACTS」を開幕した。展示は▽構造の進化の歴史▽構造設計の流れ▽構造模型▽耐震設計の最先端▽可変構造の挑戦--の5ゾーン。超高層建築物の模型はすべて500分の1スケールにしたほか、東京スカイツリーについては見ることができない地下50mまでの杭を含めた構造も紹介している。

日建設計が手掛けた200m超の建築物34棟のうち16棟を展示した。すべて500分の1のスケールで、プロポーションの特徴も一目瞭然だ

企画展示を2階から見ると、白い白線がビル外側まで伸びている。この白線は途中で白紙撤回された新国立競技場案の目玉でもあった屋根を支える2本のキール構造を輪切りにした大きさ。中央上部の木造の床は2.5m四方で、住友林業が公表した地上350mの「W350計画」で検討されている木造柱1本の大きさ。また、右側の東京スカイツリー模型を囲むような丸い白線は、スカイツリーで使用された柱の大きさを表している

 また耐震設計の最先端ゾーンでは、設計用入力地震動、構造ヘルスモニタリングシステムなどを含め、制振・免震建築や耐震診断・耐震改修など顧客のニーズに応える技術・サービスを分かりやすく展示しているのも特徴。企画展示は12月21日まで開催している。
 近年、建築物で顧客がライフサイクルコストを考慮して設計段階から設備を重視したり、デザインと経済性の両立や耐震の視点で構造設計が注目され始めている。既に日建設計は昨年、設備設計者のアイデア展を開催。今回、新たな空間創造や耐震という切り口で安全の見える化の企画展示は、グループ全体のブランディング強化にもつながりそうだ。

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