【NIKKEN FORUMin九州】イラストレーションスタジオ展「DRAWN TO ARCHITECTURE」同時開催 11/30まで | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【NIKKEN FORUMin九州】イラストレーションスタジオ展「DRAWN TO ARCHITECTURE」同時開催 11/30まで

 日建設計グループは26日、福岡市の福岡アジア美術館で「NIKKEN FORUMin九州」を開催した。イラストレーションスタジオ展「DRAWN TO ARCHITECTURE」のオープニングレセプションを兼ねて開かれ、イラストレーションの利点や魅力などを語り合った。
 フォーラムは、黒瀬武史九州大大学院人間環境学研究院都市・建築学部門准教授をゲストに迎え、日建設計から設計部門の山田雅明イラストレーションスタジオ室長と羽月喜通設計部長、プロジェクト開発部門の北山利彦ランドスケープ部長と伊藤雅人パブリックアセットラボ主管がパネリストとして参加した。
 冒頭、妹尾賢二執行役員九州代表は、「CADやBIMなど設計の手法は変わっているが、原点に戻って手描きの良さを見つめ直す機会を設けた。手描きの素晴らしさを感じていただけると思う」とあいさつした。この後、「想いを描き、伝えるということ」をテーマに討論した。
 山田室長はイラストレーションについて、「感動の伝達や思考の視覚化、表現の誇張に最適なツールになる。人の心をつかみ物語を伝えることが強み」と話し、具体的に鳥瞰(ちょうかん)図やランドスケープスケッチ、配置図、断面図、カートゥーンスタイル、水彩表現の制作プロセスを説明した。
 羽月部長は「手描きは想像力をかき立て修正しやすい。設計の初期段階で有効」、北山部長は「生活感や奥行きが表現され、命が吹き込まれる」とイラストレーションの魅力を話した。伊藤主管はCGと手描きを組み合わせた鳥瞰図を紹介した。また、黒瀬准教授は、「コンピューターで制作すると変えにくい。イラストは施主にとっても意見を出しやすい」と述べた。
 イラストレーションスタジオ展は30日まで開催される。

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