2018年度も新潟県立新潟工業高校土木科から技術士「建設部門」の1次試験合格者が誕生した。3年連続となる快挙の背景には、難関資格に挑んできた先輩を目指し、努力する現役生徒と、それを支え続ける教員の姿勢が“合格メソッド”として確立されつつあると言え、同校のさらなる飛躍が期待される。
今回の合格者は3年生の布施龍之介さん、阿部史也さん、杉村竜矢さんの3人で、「先輩たちが成し遂げてきた偉業に挑戦したかった」のがきっかけだった。試験分野は、高校の授業だけでは対応できない科目も少なくなく、特に技術士としての倫理を問われる適性科目などに苦慮したという。
佐藤先生は合格にわずかに届かなかった生徒を含め、「今回の努力が進学、就職先での成長につながってほしい」との期待を寄せた上で、「先輩の姿が後輩に受け継がれていけば」と加える。
新潟工高では16年度から技術士補(技術士1次試験)に挑戦。県内の高校生で初めてとみられる合格者を輩出して以来、その快挙は18年度まで続いている。