【新潟工業高校】土木科3年生4人が技術士補に合格! 教員と二人三脚の努力実る | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【新潟工業高校】土木科3年生4人が技術士補に合格! 教員と二人三脚の努力実る

技術士補合格を胸にさらなる研さんを誓う4人

 新潟県立新潟工業高校土木科の3年生4人が、難関資格である技術士「建設部門」の2017年度1次試験に合格した。生徒の高い向上心とそれに応える指導者の二人三脚の努力が実を結び、初の合格者を輩出した前年度に続き、2年連続で快挙を成し遂げた。県内外を問わず、社会で活躍できる人材の育成を掲げる同校の教育方針が如実に表れたと言える。 新潟工高が技術士1次試験に取り組み始めたのは16年度。測量士補や2級土木施工管理技士(学科)が資格取得の大半を占める中、当時の3年生の一部がより難易度の高い資格取得を目指したのがきっかけだった。
 今回合格した遠藤天斗さん、齋藤篤弘さん、菅原隆介さん、橋本堅太さんも先輩の背中を追いかける形で、試験勉強を開始した。「高校で学んだことだけでは解くことのできない問題が多かった」(菅原さん)ため、通常の授業のほか、始業前や放課後、土日、夏休みなどを専門知識の習得に費やした。
 当初は「鉄道や港湾などに関する単語、内容を理解するのに苦労した」(齊藤さん)ものの、反復することで知識は深まっていった。また、「先生方がいろいろな教材を貸してくれたり、まとめた資料を作ってくれた」(遠藤さん)、「試験への不安もあったが、(補習授業の)先生方の分かりやすい解説をしっかりと聞くことで、次第に問題が解けるようになった」(橋本さん)と振り返りながら、担当教員の献身的な支えに謝意を表す。
 補習授業は渡邉太一、佐藤勇輝両教員が担当した。佐藤先生は「技術士1次試験の10代の合格率は3%程度。部活や受験勉強、就職活動などと両立しなければならず、非常に苦しかったと思う。合格にわずかに届かなかった生徒を含め、本当に一生懸命頑張ってくれた」と目を細める。
 4人は来春から大学進学、行政機関、民間企業への就職とそれぞれの道を歩み出すが、高校時代の努力を糧にさらなる研さんを誓う。
 新潟工高では16年度から技術士補(技術士1次試験)に挑戦。3人が合格し、県内の高校生で初めてとみられる、技術士補が誕生した。

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