【砂子組+岩見沢農業高校】農業土木工学科生がドローンで測量学習 連携授業報告会で成果発表 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【砂子組+岩見沢農業高校】農業土木工学科生がドローンで測量学習 連携授業報告会で成果発表

 砂子組と岩見沢農業高校は14日、札幌市の札幌第1合同庁舎でICT施工に関する連携授業報告会を開いた。
 農業土木工学科2年生7人が、同社指導のもとでドローンによる3次元測量体験などの授業成果を発表。北海道開発局事業振興部や空知建設業協会の担当者などの関係者約40人が参加した。
 はじめに、今回の連携授業の実施について真坂紀至企画営業部長兼ICT施工推進室長は「ICT技術を学びたい生徒の希望と、若手ICT技術者を育成したい当社の考えがマッチし実現した。先端技術を学んで進学、就職に生かしてほしい。引き続きレベルの高い人材を育成し地域全体を盛り上げていきたい」と意義を強調し、4月から空知建設業協会を窓口に裾野を広げ取り組みを継続する考えを示した。
 同社と岩見沢農業高は昨年5月に協定を締結した。地域の実態に応じたテーマのもと、課題研究に取り組む「総合学習」の一環として、農業土木工学科2年の農業土木開発研究班の生徒9人に10月までに10回の授業を実施した。
 授業では▽ICT施工が生産性を向上させる▽熟練者でなくても高度な施工が可能--と仮説をたて、ICT施工と従来手法との作業時間の比較、総合コストの検証などに取り組み、起工測量では、従来より正確に土量を求められるほか、出来形評価も3Dで表示されだれでも理解しやすいものとなったことを説明。「熟練技術者の減少という課題を抱える現場で、ICTは高度な施工をできる可能性があることが分かった」と成果を報告した。
 最後に生徒らは「最先端のICT技術や土木現場の仕事を学ぶことができ、進路の選択肢が広がった」と感謝の気持ちを伝えた。

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