【竹中工務店】優良職長制度を改定 「グランマイスター」創設・満70歳まで認定延長 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【竹中工務店】優良職長制度を改定 「グランマイスター」創設・満70歳まで認定延長

 竹中工務店は、竹中マイスター制度のうちの「竹中優良職長制度」を改定し、65-70歳の技能者を認定する「グランマイスター」を創設した。2月の制度改定で、新たに5人をグランマイスターに認定した。あわせて、現場稼働日数が少なくても高い技能を持つ職長を認定できるよう認定基準の一部を緩和した。

グランマイスター盾

 竹中優良職長制度では、資格をシニアマイスター、マイスター、ジュニアマイスターの3つに区分して認定していた。すべての認定者が、65歳に到達した年に認定を終了していた。
 今回、最上位資格のシニアマイスターに認定された職長で、認定前年の12月末時点で65歳を超え、稼働日数などの認定要件を満たす職長を「グランマイスター」として、満70歳まで認定することにした。専用のヘルメット掲示用ステッカーも作成した。グランマイスターは、引き続き職長として、後進の指導・育成、技術伝承などを担う。初年度は副賞として盾を贈呈し、2年目以降は稼働日数要件(120日未満で職種に応じて設定)を満たした場合、商品券6万円、稼働日数120-150日で同7万円、150日以上で同8万円を贈呈する。初年度は、大工1人、とび2人、鉄筋工1人、左官1人を認定した。

ステッカー


 また、稼働日数要件はこれまで全職種統一で、初年度の東京・大阪が150日以上、東京・大阪以外が120日以上、2年目以降が全地域90日以上としていた。ただ、現場作業期間が短く日数要件を満たせない工種があることから、今回、職種を特定I種(掘削工、鉄骨工、防水工など)、特定II種(くい工、山留め工、ガラス工など)、一般(特定I種、II種以外)の3区分に分けた。
 一般は従来どおりとし、特定I種の初年度の東京・大阪が90日以上、東京・大阪以外が70日以上、2年目以降が55日以上とし、特定II種は、初年度の東京・大阪が30日以上、東京・大阪以外が25日以上、2年目以降が20日以上と設定した。
 2月の認定では、I種で24人、II種で7人が認定を受けた。このうち、従来の稼働日数要件では認定されなかったものの、緩和によって認定を受けたのは、I種が6人、II種が7人となっている。

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