【日本建築協会】満35歳以下の若手技術者39人を表彰 昨年該当なしの論文大賞も初の受賞者 | 建設通信新聞Digital

4月16日 火曜日

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【日本建築協会】満35歳以下の若手技術者39人を表彰 昨年該当なしの論文大賞も初の受賞者

 日本建築協会(設楽貞樹会長)は20日、大阪市中央区の大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)ビルで第66回青年技術者顕彰と第2回片岡安賞の表彰式を開いた。青年技術者の顕彰では4部門39人、片岡安賞では大賞(片岡安賞)1点と奨励賞2点を選出し、設楽会長が受賞者に表彰状と記念品を贈った。

青年技術者顕彰受賞者

 青年技術者顕彰は、満35歳以下の若手技術者を表彰する制度。選考委員長を務めた勝山太郎氏(日建設計)は「青年技術者表彰は非常に歴史がある賞であり、プロジェクトではなく個人がプロジェクトにどう関わり成長したかを審査するものだ。受賞した皆さんはぜひ誇りを持って、今後の糧にしてほしい」と受賞者をたたえた。
 片岡安賞は、協会の創立100周年を記念し創設した論文賞。2018年の第1回では大賞(片岡安賞)が該当者なしだったため、今回の受賞者が初代片岡安賞となった。
 審査委員長を務めた舟橋國男阪大名誉教授は「受賞した3編とも鋭い考察で、それぞれの立場で書かれていた。受賞者の皆さんは若い。これからの建築界を引っ張っていく存在になることを期待している」と話した。
 片岡安賞に選出された吉野良祐氏(東大大学院工学系研究科建築学専攻・修士課程)は「しっかりしたプロセスで選んでいただき大変光栄。この賞は、社会に対して自分に何ができるのか考えるいいきっかけになった。これからも受賞者として恥じないよう精進していきたい」と喜びを語った。

吉野氏


 受賞者は次のとおり(敬称略)。
 =青年技術者顕彰=
 〈設計・計画部門〉
 ▽石黒紘介(竹中工務店)▽菊地健作(東畑建築事務所)▽岸上和樹(三菱地所設計)▽鬼頭朋宏(大成建設)▽佐賀淳一(日建設計)▽柴崎雅也(東畑建築事務所)▽白井尚太郎(日建設計)▽末重隼人(昭和設計)▽滝澤創也(日建設計)▽中村篤史(高松建設)▽野中広斗(竹中工務店)▽花村和也(東畑建築事務所)▽広瀬和也(同)▽広瀬良太(鹿島)▽村田真悟(大林組)▽柳澤隆(竹中工務店)▽山口佳孝(安井建築設計事務所)▽吉田悠佑(大林組)▽吉本一規(竹中工務店)▽余田尚紀(大林組)▽渡邊有祐(東畑建築事務所)。
 〈構造部門〉
 ▽河井翔太郎(鴻池組)▽佐々木淳一(竹中工務店)▽正野和司(安井建築設計事務所)▽中嶋拓(大林組)▽堀本明伸(日建設計)▽三谷淳(大林組)。
 〈設備部門〉
 ▽今吉健(竹中工務店)▽古我卓真(同)▽迫田裕之(日建設計)▽永吉敬行(大成建設)▽宮崎亜由美(日建設計)▽吉田淳(竹中工務店)▽吉田裕紀(大林組)。
 〈施工部門〉
 ▽赤尾悟史(竹中工務店)▽荒木秀樹(鹿島)▽熊田健太(西松建設)▽櫻井勇輔(大林組)▽橋本真彰(大成建設)。
 =片岡安賞=
 〈片岡安賞〉
 ▽集団意識と建築-1910年からの問いかけ-=吉野良祐(東大大学院)。
 〈奨励賞〉
 ▽「ポスト建築家」時代の建築家たち=吉田和弘(草思社)▽DIYとギフトエコノミー=山口純(横浜国立大)。

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