【イケフェス大阪】日本建築協会がまち歩きイベント開催 市民ら30人が天王寺界隈の建築遺産を見学 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【イケフェス大阪】日本建築協会がまち歩きイベント開催 市民ら30人が天王寺界隈の建築遺産を見学

 日本建築協会(設楽貞樹会長)は27日、「生きた建築ミュージアムフェスティバル」の連携イベントとして、まち歩きイベント「天王寺の近代遺産と下寺町の台地を歩く」を開催した。市民ら30人が参加し、四天王寺や一心寺といった戦後に復元、増築された寺院や大阪市立美術館などの近代建築を見て回った。
 冒頭、設楽会長は「広く市民の方に参加してもらえる機会を設けるため、このイベントを企画した。個々の建築はもちろん、天王寺界隈のまちと建築の関係も感じてほしい」とあいさつした。

設楽会長

 まち歩きは、山形政昭大阪芸術大教授と橋寺知子関大准教授が講師を務めた。山形教授は「四天王寺は日本最古の本格的な仏教寺院で、飛鳥様式の建築が有名だが、鎌倉時代につくられた鳥居や明治以降につくられた部分も多く、その魅力も今回知ってほしい。現在の中心伽藍(がらん)は1957年にRC造で再建されたもの。古いものをRCでつくり直すことの意味を考える際に非常に重要な建築だ」と話した。
 橋寺准教授は「RCによる再建は批判されることもあるが、戦災復興として、また使い続ける生きた建築として再建するということを考えれば、当時の時代背景から見ても大きな意味があったのではないか」と述べた。
 その後2班に分かれ、四天王寺の中心伽藍や英霊堂、天王寺七坂の1つである清水坂、清水寺、一心寺、大阪市立美術館などを見学した。

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