日本建築協会(設楽貞樹会長)は27日、「生きた建築ミュージアムフェスティバル」の連携イベントとして、まち歩きイベント「天王寺の近代遺産と下寺町の台地を歩く」を開催した。市民ら30人が参加し、四天王寺や一心寺といった戦後に復元、増築された寺院や大阪市立美術館などの近代建築を見て回った。
冒頭、設楽会長は「広く市民の方に参加してもらえる機会を設けるため、このイベントを企画した。個々の建築はもちろん、天王寺界隈のまちと建築の関係も感じてほしい」とあいさつした。
橋寺准教授は「RCによる再建は批判されることもあるが、戦災復興として、また使い続ける生きた建築として再建するということを考えれば、当時の時代背景から見ても大きな意味があったのではないか」と述べた。
その後2班に分かれ、四天王寺の中心伽藍や英霊堂、天王寺七坂の1つである清水坂、清水寺、一心寺、大阪市立美術館などを見学した。