【「逃げ遅れゼロ」実現へ】北陸地方整備局など93団体が水防演習 水防活動の重要性を再確認 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【「逃げ遅れゼロ」実現へ】北陸地方整備局など93団体が水防演習 水防活動の重要性を再確認

 北陸地方整備局と富山県、高岡市、富山河川国道事務所水防連絡会は18日、高岡市の大門大橋上流大門カイトパークで庄川・小矢部川総合水防演習を実施した。消防本部・消防団、県警、自衛隊などを含め、計93団体・約2300人が参加。水害による「逃げ遅れゼロ」の実現に向け、地域社会全体で水防活動の重要性を再確認するとともに、水防機関の士気高揚と水防技術の向上、水防災意識社会の再構築を図った。
 開会式では田中英之国土交通大臣政務官、石井隆一富山県知事があいさつ。その後、演習へと移った。
 梅雨前線による豪雨で庄川・小矢部川の水位が上昇し、氾濫(はんらん)レベルが段階的に高まっていくとの想定の下、タイムライン(防災行動計画)に沿って実践的かつ積極的な情報伝達訓練などを展開した。
 堤防が決壊した場合に備え、UAV(無人航空機)による堤防破堤調査、TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の派遣、ライフラインの復旧活動、救難救助も行った。
 工法演習では北陸地方防災エキスパートの指導に基づき、地元消防団が川倉工、シート張り工、木流し工、月の輪工、立籠工、土のう工を実施した。
 このほか、一般向けの体験学習コーナーを設置した。

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