【三菱地所設計社内賞2018】最優秀賞は「ヒューリックスクエア東京」 考え抜いた提案を評価 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

公式ブログ

【三菱地所設計社内賞2018】最優秀賞は「ヒューリックスクエア東京」 考え抜いた提案を評価

 三菱地所設計は「社内賞2018」の受賞作品を決め、13日に同社で表彰式を開いた。作品賞7件、環境・技術賞3件、業績賞7件が選ばれ、最優秀作品賞には「ヒューリックスクエア東京」が輝いた。同社のコーポレートブランドスローガンである「+EMOTION 心を動かし、未来をつくる。」にちなんだ「+EMOTION賞」には3件が選ばれた。ヒューリックスクエア東京は、限られた敷地にもかかわらず、広いエリアを考えた計画、足元や客室内部まで緻密に考え抜いた提案が高く評価された。

ヒューリックスクエア東京 (撮影:川澄・小林研二写真事務所)

 表彰式では、審査委員長を務めた同社の国府田道夫専務執行役員が「応募作品には海外案件、リニューアル、働き方改革関連など多様性があった。今回はプレゼンの内容が評価に大きく影響した。多忙な中、チーム力で作品をうまく説明する姿勢には好感が持てた。全体的なレベルは昨年より向上している。副賞も出るのでチーム全体で労をねぎらってほしい」と総評した。
 外部審査員の小泉雅生首都大学東京大学院教授は、「今回はレベルが高く、本当にこれを落としていいのかという状況だった。最優秀作品賞は隅々までデザインし尽くす姿勢に敬服した」と選考過程を振り返った。
 また、赤司泰義東大大学院教授は「最優秀作品賞は、非常に魅力の高い空間をつくっている。トータルの完成度が高い。環境・技術賞の大賞は、シンプルな考えで、さまざまな面での活用が期待できると思った」と講評した。
 受賞者に賞状などを手渡した林総一郎社長は、「入選を逃した案件にも内容の濃いものがたくさんあった。ことしも良い物件をつくって表彰されるように頑張ってもらいたい」とあいさつした。
 ことしは、数年ぶりにプレゼン賞を復活させ、各賞の表彰後、作品賞、環境・技術賞を受賞した10件による公開プレゼンの結果、社長プレゼン賞は「三菱UFJ銀行大阪ビル」、小泉プレゼン賞は「事務センター」、赤司プレゼン賞は「自律式風速一定吹出口“Air Soarer”の開発」に贈られた。
 受賞作品などは次のとおり。
 〈最優秀作品賞〉ヒューリックスクエア東京。
 〈優秀作品賞〉臺北南山廣場▽石神井スポーツセンター。
 〈作品賞〉三菱UFJ銀行大阪ビル▽事務センター。
 〈特別賞〉丸の内二重橋ビル▽広州実地プロジェクト。
 〈環境・技術賞大賞〉自律式風速一定吹出口“Air Soarer”の開発。
 〈環境・技術賞〉下弦ケーブルをUターンさせた車輪型張弦梁屋根▽都心部における広域災害対策に向けたエリア防災対策。
 〈業績賞〉「BIM」をより身近に」2018年度BIMに関する技術開発▽汐留北地区地域冷暖房施設設備更新基本設計委託業務▽「杭州雲谷学校」国際設計コンペティション(建築/インテリア/ランドスケープ)▽宮古市中心市街地拠点施設整備事業に係るCМ業務▽JREA社二丁目大門ビルリポジショニング提案業務における新規コンサル業務領域の開拓▽三菱地所設計竣工案件の実績集(営業ツール)およびデータベースの作成▽高雄MRT凹子底駅前プロジェクト。
 〈+EMOTION賞〉その先の建築へ“歓共健築”▽工務部 戦略的IT導入WGによるICT機器を利用した業務効率化提案-プロジェクト監理段階業務のペーパーレス化-▽中国上海における三菱地所グループオフィス統合による連携強化と新しいワークスタイルの提案。

最優秀作品賞の受賞者に賞状を手渡す林社長(左)

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら