旺盛なインバウンド需要を背景にホテル建設がいまなお続く京都。従業員の人手不足が深刻化する中、AI(人工知能)カメラを使いホテルのベッドメイク仕上がりを判定する実証実験の様子が11日、市内のホテルで公開された。
主催したのはアステリア(東京都品川区、平野洋一郎社長)。同社は設定だけで自社専用のモバイルアプリを短期間で作成できるクラウドサービスPlatio(プラティオ)を展開している。数千枚のベッドの写真を取り込ませたAIとプラティオを連携、ホテル従業員がスマートフォン(スマホ)のカメラを使って自身がベッドメイクしたベッドを撮影するとすぐに「良」「悪」がスマホの画面に表示され、担当責任者にも情報が送信される。
アステリアの黒柳開太郎ネットサービス本部副本部長兼ネットサービス本部マーケティング部部長は「人の目で判断をするさまざまな業務に適用できる」と話し、建物の劣化診断など建設業向けの展開も視野に入れている。今月末まで実証実験を行い、2020年4月をめどに「プラティオAIエディション」としてサービス開始を目指す。