【第13回JIA東北の住宅大賞】大賞に『川内の家』 ふるさとへの思いを木造住居のリノベに生かす | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【第13回JIA東北の住宅大賞】大賞に『川内の家』 ふるさとへの思いを木造住居のリノベに生かす

 日本建築家協会東北支部(JIA東北、鈴木弘二支部長)による第13回JIA東北住宅大賞の入選作品が決まった。大賞には住宅部門から佐久間宏一氏(エア コーポレーション)の『川内の家』が選ばれた。このほか優秀賞と奨励賞各3作品、審査員賞1作品を選定した。5月に仙台市内のパレスへいあんで開く同支部建築家フォーラムにあわせて表彰式を行う予定だ。

大賞の『川内の家』

 今回は住宅部門に応募のあった18作品の中から5作品、「JIA建築家大会2019青森inHIROSAKI」開催記念の建築部門には14作品から2作品の計7作品を3次審査(現地ヒアリング)の対象に選定。委員長の飯田善彦氏(飯田善彦建築工房代表)と、渡邉研司東海大工学部建築学科教授の2人が2月に現地審査を行い、各賞を決めた。
 『川内の家』は福島県川内村にある親子2世帯の住宅2棟をリノベーションしたもの。福島第一原発事故の避難指示解除にあわせて帰村する建主の決意をくみ取り、家族の歴史やふるさとへの思いをつなぐために、木造住居の深い軒やS造住居の構造体などそれぞれの特徴を生かした。
 大賞以外の入選作品と設計者(事務所名)は次のとおり(敬称略)。
 =住宅部門=
 〈優秀賞・審査員賞〉畑と家=荒内要(荒内要建築設計事務所)。
 〈優秀賞〉北のちいさな家=井上貴詞(井上貴詞建築設計事務所)。
 〈奨励賞〉大きな地形を背負う環境住宅=手島浩之、花沢淳(都市建築設計集団/UAPP)▽雪間暮=瀬野和弘(瀬野和弘+設計アトリエ)。
 =建築部門=
 〈優秀賞〉みんなの交流館 ならはCANvas=手島浩之、花沢淳、真田菜正、相澤啓太(都市建築設計集団/UAPP)。
 〈奨励賞〉くりでんミュージアム=氏家清一(氏家建築設計事務所)。
 
 
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