【アート・カルチャーの拠点】東京・町田市 芹ヶ谷公園と国際工芸美術館を一体整備へ | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【アート・カルチャーの拠点】東京・町田市 芹ヶ谷公園と国際工芸美術館を一体整備へ

 東京都町田市は、芹ヶ谷公園と(仮称)国際工芸美術館などの敷地約11haを一体整備し、アートやカルチャーに気軽に触れられる拠点づくりを計画している。2024年度オープンに向け、芹ヶ谷公園再整備の基本設計をスタジオゲンクマガイ(横浜市)、公園内に新設する国際工芸美術館の基本設計をオンデザインパートナーズ(横浜市)で進めている。同整備では民間活力を導入する。Park-PFI(公募設置管理制度)など具体的な手法は詰めている段階だ。

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 公園再整備と工芸美術館の整備スケジュールは、ともに9月末ごろまで基本設計、10月から実施設計に入り、公園は22年1月、工芸美術館は同年4月ごろに着工する。
 新たな公園は、「パークミュージアム」をコンセプトに、文化や芸術活動、公園内の自然体験を通じ、学び楽しめる体験型の公園を目指す。公園内の随所には、エントランスや階段、噴水などの空間そのものを“ステージ”に見立てた活動スペースを設け、来場者が主体的にアートや遊び、交流など文化的活動に関わることのできる場をつくる。
 このほか既存空間の動線を替え見通しを良くするほか、人が滞留できるデッキやベンチの設置、植栽の整備なども進める。
 公園内の施設としては、カフェなどの飲食スペースや工芸美術館(1500㎡程度を想定)、体験工房を新設する。詳細は未定。このほか既存国際版画美術館も改修する。公園の所在地は原町田5-1679。
 市の担当者によると公園の整備にあたって、「公園内には蛍もいる。自然や生き物を大切にしながらアートを加えた空間にしたい」と語る。
 同計画は、「芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアムCONCEPT BOOK」で示した。

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