【八角形大屋根に立体感】元旦ビューティ工業 約10カ月におよぶ日本武道館の屋根工事を完了 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【八角形大屋根に立体感】元旦ビューティ工業 約10カ月におよぶ日本武道館の屋根工事を完了

 元旦ビューティ工業は、同社の平滑葺き屋根「マッタラールーフ7型」と横葺き屋根「元旦スプリングルーフ-850」が採用された日本武道館増改修工事で、2019年9月の着工から約10カ月間の工期により、本館屋根総面積9000㎡と中道場棟1600㎡の屋根工事を竣工させた。

日本武道館本館(改修された部分の屋根)


 マッタラールーフ7型(定尺工法)は、日本武道館本館のなだらかに広がる八角形の大屋根の意匠に追従するため採用された。緑青銅板の色を再現するため、屋根全体と大型瓦棒は綿密なカラースキームによる6種の近似色を配置して立体感を演出した。さらに、耐風圧性能8000パスカルの強度と高水密を確保したハイスペック定尺平滑葺き屋根をフッ素ステンレス鋼板で成形加工した特注仕様としている。

 本館横に建築された中道場棟には、高強度横葺き屋根元旦スプリングルーフ-850が採用された。軒先側の中段に設置した内樋には、屋根と一体化する落ち葉除けを搭載し、樋に落ち葉が堆積せず美観を保つ。外観は、フッ素アルミによる2種のグリーン近似色を配置することで、本館大屋根と調和させた。

 同増改修工事は、基本設計と実施設計・監理を山田守建築事務所、施工を竹中工務店、屋根施工を元旦ビューティ工業が担当した。

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