【地域に愛される交通誘導実現】VOLLMONTホールディングス "スマート・ガードマン"開発 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【地域に愛される交通誘導実現】VOLLMONTホールディングス ”スマート・ガードマン”開発

 関東地方を中心に警備業や関連事業を展開するVOLLMONTホールディングス(東京都青梅市、望月武治社長)は、交通誘導警備用ロボットのスマート・ガードマン「Comune+ model-1(コミューンプラスモデルワン)」を開発した。ディープラーニングによる画像認識を利用した交通弱者認識機能を備えており、加えて通行者とのコミュニケーション機能によって、安全の確保だけでなく「地域に愛される交通誘導」を実現する。

 同社は2019年7月、子どもや高齢者、障害者など交通事故に遭うリスクの高い交通弱者を識別できる歩行者誘導補助システム「誘導ロボ1号」を発表している。新たに開発したコミューンプラスモデルワンは、誘導ロボ1号の現場検証を通じて抽出した課題が反映されている。

 交通弱者認識機能を向上させ、認識範囲を従来からの車いす、杖をついた人、ベビーカー、子どもに加えて、子どもを乗せた自転車や歩行器を押す人まで拡大したほか、画像認識のためのアルゴリズムを追加することで誤認識を低減している。

 また、コミュニケーション機能も強化しており、性別や年齢層、さらにディープラーニングで認識した通行者の感情に合わせた言葉を発するようにしているほか、愛着のわくキャラクターデザインを採用することで好感度の向上も図っている。

 交通誘導警備へのロボットの導入は、通行者の安全向上に加えて、働き方改革への貢献も期待されている。同社は今後、さらに改良を進めて交通誘導警備の現場へ導入していくほか、20年7月に開催予定の東京五輪での利用なども念頭に置き、さらに外販を目指した新事業展開も進めていくとしている。

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