【21年1月稼働】高効率設備導入&自然エネルギー活用 三菱電機のZEB実証棟「SUSTIE」 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【21年1月稼働】高効率設備導入&自然エネルギー活用 三菱電機のZEB実証棟「SUSTIE」

 三菱電機が情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に建設していたZEB関連技術の実証棟「SUSTIE」(サスティエ)が、14日に竣工する。早大理工学術院創造理工学部建築学科の田辺新一教授の協力を得てコンセプト案を作成し、設計と設計・監理を三菱地所設計、施工を竹中工務店が担当した。

ZEB関連技術の実証棟「SUSTIE」


 施設規模は、S造4階建て延べ6460㎡で、全面稼働開始は2021年1月を予定している。

 ビル用マルチエアコンや、全熱交換形換気機器、LED照明、エレベーター、ヒートポンプ給湯器などで同社の高効率設備を導入したほか、自然エネルギーの有効活用を支援して電力の変換ロスを削減する直流配電システムも導入した。太陽光発電や吹き抜け空間を生かした自然換気による環境調整、クールチューブによる送風温度引き下げも実施する。

 ビル運用時には、ビル・シミュレーション技術で設計時の省エネ目標設計値を超えない設備運用が可能なほか、 ビルの空調・照明・入退室設備を監視・制御する「Facima」 (ファシーマ)とビル統合ソリューション「BuilUnity」 (ビルユニティー)を使ってセンサーで取得したデータを管理し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)関連技術の実証に使う。在室人数情報を基に換気量を制御する 「入退室換気連携システム」やスマートシティIoTプラットフォーム「Ville-feuille」 (ヴィルフィーユ)を使ったエネルギー管理を実証する。

 既に建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の5つ星や、CASBEEウェルネスオフィスのSランクの認証を受けているほか、稼働開始後はWELL認証の取得を目指す。

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