【スポーツ×位置情報】アジア航測がスポーツ市場で事業展開 新会社設立&分析サービス提供へ | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【スポーツ×位置情報】アジア航測がスポーツ市場で事業展開 新会社設立&分析サービス提供へ

 アジア航測は、スポーツ分野での新サービスを提供するベンチャー企業としてクロスセンシング(本社・川崎市、政木英一代表取締役)を設立、フィールドスポーツチームのパフォーマンスを最大化するデータ分析サービス「xG-1(ジーワン)」の提供を1日から開始する。クロスセンシングは、アジア航測で培った高度なコア技術(センシング技術)を駆使し、「スポーツ×位置情報」によるスポーツ市場領域を基礎に、オープンイノベーションによる新事業領域への事業展開を目指す。3年後に約5億円の市場創造を予定している。

 今回提供開始する「xG-1」は、測量技術であるリアルタイムキネマティック(RTK)測位を活用し、高精度データをリアルタイムに提供するとともにチーム全体の総合パフォーマンスを可視化することで、スポーツ現場での主観的な判断による指導・評価といった従来方法を、データに基づく新たな指導・提案へと、よりデータドリブンな世界へ変革させるサービスを提供する。

 チーム全体や個人ごとのパフォーマンスをワンストップで管理し、選手の運動負荷を効率的に情報管理するとともに、拡張性の高いSDK(ソフトウェア開発キット)とAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)サービスを通じてエンドユーザだけでなくデータビジネス活動をサポートしていくことでスポーツ人口の増加やスポーツ市場の拡大も目指す。

 システムは高精度測位に対応したウェアラブルセンシングデバイスとアスリートのパフォーマンスを分析するソフトウェアで構成。AI(人工知能)を用いた統計データ分析、ビデオ分析を含めた戦術立案サービスを活用していくことでチーム運営のための統合プラットフォームを提供する。

 アジア航測は、これまで社内ベンチャー制度を設置し、その第1号案件プロジェクトとしてセンシング技術を活用した生体情報リアルタイム計測デバイスを開発。これをベースとした事業拡大を目的に11月24日にクロスセンシングを株式会社化した。資本金は5000万円。

 小川紀一朗社長は「クロスセンシングを通して、スポーツ市場に対するセンシングイノベーションを推進し、測量や空間分析成果を分かりやすく、価値提供することができる未来を目指す」と意気込みを語っている。

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