【完全自動飛行・5G実装も】ソフトバンク双葉電子工業 点検・測量ドローを共同開発 | 建設通信新聞Digital

4月23日 火曜日

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【完全自動飛行・5G実装も】ソフトバンク双葉電子工業 点検・測量ドローを共同開発

 ソフトバンクと双葉電子工業は、橋梁・鉄塔・建設現場の点検・測量や災害支援で活用できる産業向けドローンのプロトタイプを共同開発した。2020年度から21年度にかけて機能改良のための実証実験を進め、ソフトバンクの法人向けドローンサービス「SoraSolution」(ソラソリューション)のラインアップに追加する。機体でAI(人工知能)解析することでGPS(全地球測位システム)などの測位衛星の信号が届かない環境でも完全自動飛行可能なドローンや5G(第5世代移動通信システム)の実装も視野に入れて研究開発を進める。

開発したドローンのプロトタイプ


 両社で開発しているドローンは、双葉電子工業の産業用ドローンをベースにLTE対応の通信モジュールを搭載し、空撮した画像や映像、 機体の位置情報やバッテリー残量などをリアルタイムでクラウドに送信できる。 遠隔地からの飛行制御も可能で、 RTK測位で誤差数cmの測位が可能なソフトバンクの高精度測位サービス「ichimill」を活用すれば、高精度のドローン飛行制御が実現する。

 ドローンで空撮した画像の位置情報を誤差数cmで測位できるため、画像に写っている対象物の位置特定が可能で、複数枚の画像を合成した場合の画像のゆがみも少なく、高精度での地図データとの重ね合わせも可能になる。ラジコン業界トップメーカーの双葉電子工業のノウハウを活用してトップクラスのパイロットが機体をチューニングし、風速毎秒15mの環境でも安定して飛行できる。

 ソラソリューションでは今後、AIを活用したサビ検知や差分検知なども実装する予定で、新開発ドローンによって高精度の自動検知結果算出が可能になる。

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