三菱電機は、学校向けに高機能熱交換型換気設備の新製品としてCO2センサー搭載の「学校用ロスナイ天吊露出形」2機種を4月20日に発売する。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、文部科学省から学校に対し、多数の児童が在席する教室の場合、「気候上可能な限り常時、困難な場合はこまめに2方向の窓を同時に開ける」との指針が出ているものの、このように換気すると空調機の負荷が増大してしまう問題がある。
高機能熱交換型換気設備は、給気・排気の両方をファンで行うことによって自然換気より効率的な換気を実現し、同時に熱交換により室温の変化を抑制して空調機の負荷を減らす。
さらに同製品は、室内空気質の評価で使うCO2濃度を検知して、換気風量を自動で切り替える機能を搭載した。試算では、自動切り替えなしの場合と比べ、空調機と換気設備を合わせた年間ランニングコストを約23%減らした。検知したCO2濃度に応じてLEDランプの表示が切り替わるので、空気質を目で見ても分かりやすくした。
別売の「アレル除菌フィルター」を併用すると、人工酵素によって菌、ウイルス、花粉などのアレル物質の活動を抑制できる。
事業者向け積算見積価格(税別)は、型名「SCH-40EXC」が31万4000円、より風量の多い型名「SCH-50EXC」が37万2000円。