【近畿整備局が研究発表会】優秀賞に21課題/奨励賞は14課題を選定 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

公式ブログ

【近畿整備局が研究発表会】優秀賞に21課題/奨励賞は14課題を選定

 近畿地方整備局は24、25日の両日、研究発表会を開いた。発表された7部門112課題から優秀賞21課題、奨励賞14課題を選定した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からウェブで配信した。





 開会のあいさつに立った溝口宏樹局長は「少子高齢化や気候変動などの世の中のニーズに対し、柔軟に対応する必要がある。その中で社会資本整備を担うわれわれは、地域住民と1番近く接している。小さなことでも創意工夫を図る発想が重要となる。素晴らしい成果をトップランナーとして、誇りを持って発表してほしい。皆さんの知見が広がり、夢あふれる近畿地方につながるよう期待する」と語った。
 発表会は1950年から始まり、ことしで71回目。研究発表のほか、同局若手職員が日ごろ抱いている夢を発表する「職員の描く近畿のゆめプロジェクト発表会」や更谷慈禧前十津川村長による「紀伊半島大水害から10年 復旧・復興を振り返る」と題した特別講演もあった。

 優秀賞と発表者、テーマは次のとおり(敬称略)。

 〈一般部門(活力)〉
 ▽田中稜也(姫路河川国道事務所河川管理第一課)=河道内樹木伐採とバイオマス発電事業との連携について。
 ▽山口泰久(淀川ダム統合管理事務所防災情報課)=天ヶ瀬ダム湖における船舶通航制限の緩和について。
 ▽平尾和彦(淀川河川事務所管理課)、松田康照(同)=新しい生活様式をふまえた住民連携の取り組みについて―淀川管内河川レンジャーにおけるwithコロナ―。
 〈同(安全・安心)I〉
 ▽坂本千秋(建政部建築安全課)、増田寛四郎(近畿道路メンテナンスセンター技術課)=予防保全にむけた橋梁の長寿命化修繕計画策定について。
 ▽北本楽(大規模土砂災害対策技術センター)、柴田俊(長野県姫川砂防事務所砂防課)=UAVを用いたレベル3飛行(目視外補助者なし飛行)による河道閉塞および砂防施設の点検・調査活用について。
 ▽村田大輔(浪速国道事務所大阪湾岸道路整備推進室)、橘和樹(同)=大阪湾岸道路西伸部事業におけるCIMの取組状況について。
 〈同(同)II〉
 ▽川上貴宏(水資源機構一庫ダム管理所)=一庫ダムにおける洪水調節機能の強化に向けた取り組み。
 ▽山崎卓也(六甲砂防事務所調査課)、宮下洋史(日本インシーク防災インフラ事業部地盤調査部)=遠隔臨場システムを活用した掘進長の確認(試行)について~砂防事業の生産性向上に向けた取り組み~。
 ▽阿山佳樹(兵庫県県土整備部土木局河川整備課)=早期・高精度の水位予測情報の発信に向けた河川氾濫予測システムの改良。
 〈イノベーション部門I〉
 ▽及川大輔(朝日航洋商品企画部)、三上裕輝(同)=一般走行車両のビッグデータを活用した路面性状把握技術について。
 ▽柏原宏輔(大林組大阪本店)、玉野達(同)= トンネル工事におけるWEB会議システムを活用した遠隔岩判定の試行について。
 ▽小山基史(道路部道路計画第二課)、金崎智也(システム科学研究所調査研究部)=ETC2.0を活用した新型コロナ禍における道路交通への影響の把握について。
 ▽平山岳弥(河川部河川計画課)=AI(人工知能)技術を活用した河川監視の高度化に向けた取り組みについて(中間報告)。
 〈同II〉
 ▽岩崎翼(兵庫県北播磨県民局加東土木事務所まちづくり建築課)=地理情報システムを活用した建設型応急住宅の建設地選定の迅速化について。
 ▽大西功一(営繕部整備課)=国立国会図書館関西館の書庫棟における空調設備設計について。
 ▽大住俊揮(大阪港湾・空港整備事務所第一建設管理官室)=超軟弱粘土層へ打設する鋼管矢板の施工時の安定対策について。
 ▽前田文孝(古野電気技術研究所第一研究部知能制御研究室)、今坂尚志(同)=ダム・河川向け水中地形および堆砂状況の自動計測技術について。
 〈アカウンタビリティ・行政サービス部門〉
 ▽安形恭喜(豊岡河川国道事務所総務課)、上田智宗(同)=コロナ禍における若年層に訴える防災啓発の手法について。
 ▽西萩一喜(和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻)、辻原治(和歌山工業高等専門学校環境都市工学科)=土砂災害啓発を目的としたRPG防災教育教材の開発。
 ▽大地洋平(兵庫県神戸県民センター神戸土木事務所公園砂防課)、植野洋治(同管理課)=河川空間のオープン化~有馬川を活用した賑わい戦略~。
 〈ポスターセッション部門〉
 ▽畠山則一(近畿技術事務所防災・技術課)=無人航空機による災害初期の被災状況調査について。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら