【ニューノーマルの働き方を試行】本社刷新し実験フィールドに 日立製作所・日立ビルシステム | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【ニューノーマルの働き方を試行】本社刷新し実験フィールドに 日立製作所・日立ビルシステム

 日立製作所と日立ビルシステムは、新常態(ニューノーマル)時代の働き方を試みるため、日立ビルシステムが東京都千代田区と足立区に構える2つの本社オフィス(経営部門、技術部門)をリニューアルし、8月2日から実験フィールドとしての運用を始める。全社員にスマートフォンも貸与することで、両社のソリューションツールを導入し、快適で創造性も高まるオフィス空間や働き方の実現を目指す。

オープンエリアイメージ(左)と
スマホアプリの画面イメージ 


 オフィスにはフリーアドレス制を採用するほか、リモート会議ができる個室や作業ブースも新たに配置して執務エリアを集約する一方、新たにオープンエリアを設けることで、社員のリフレッシュ効果と仕事の創造性を高める効果を両立する狙いがある。若手社員40人によるプロジェクトチーム主導で検討し、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方「タイム&ロケーションフリー」をキーワードにリニューアルする。

 こうした空間での対応に加え、先進的デジタル技術を駆使した日立のソリューションやサービスである「Lumada」(ルマーダ)のうち、ビル分野の最新ソリューションである「BuilPass」と「BuilMirai」もリニューアルに合わせて導入することで、快適なオフィス生活の実現を目指す。

 千代田区の本社オフィスリニューアルに合わせて導入するのがBuilPass。専用のスマホアプリから、オフィスに関する配信情報の閲覧や社内イベントへの参加登録、個人用ブースなど一部スペースの予約が可能で、出社状況などを踏まえたワークスペースの選択や効率的な業務が可能になる。

 足立区の亀有総合センターリニューアルに合わせて導入するのがBuilMirai。空調機器や照明などのビル設備の統合的な遠隔監視と稼働状況の分析が可能なもので、快適なオフィス環境の提供や効率的なビル管理を行うためのPoC(概念実証)を始める。

 両社は今後、こうした取り組みを日本全国の事業拠点に順次展開。これらの導入を通じて実績やノウハウを蓄積しソリューションを強化することで、オフィスビルで求められている高付加価値化に貢献していく。



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