【シームレスに連携】エレベーターと警備ロボット 日本オーチスなど | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【シームレスに連携】エレベーターと警備ロボット 日本オーチスなど


 日本オーチス・エレベータは、ロボットプロバイダーのZMP(東京都文京区、谷口恒社長)との共同実験で、エレベーターとロボットのシームレスな連携に成功した。ZMPの無人警備ロボット「PATORO」(パトロ)が、人の手を借りずにエレベーターを呼び、警備する目的階を自ら選択してビル内を垂直移動できるため、効率的な移動が可能になる。

 エレベーターと連携する上で欠かせなかったのが、両社のクラウドシステム同士の接続。ここにロボットフレンドリーなAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)「Otis Integrated Dispatch」技術を活用した。多くの自律型ロボットと連携できるように設計しており、エレベーターとロボットを配線でつなぐ従来方式よりも、短工期でコスト競争力にも優れる。
 病院やホテル、商業施設などでは安全でタッチレスなソリューション、生産性向上のためのサービス・ロボットの導入といったニーズが高まっている。

 日本オーチスは、これらのロボットがビル内を自律してスムーズに移動できるよう、ロボットとエレベーターの連携に向けた研究や開発を今後も進める。ZMPは、今後も日本オーチスとともにエレベーターと連携して、さらに自律的で高度なロボット運用に向けて取り組む。


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