【安全・安心な地下空間づくり】無人警備・消毒ロボット「パトロ」 新宿地下街で実証実験 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【安全・安心な地下空間づくり】無人警備・消毒ロボット「パトロ」 新宿地下街で実証実験

 日建設計シビルとロボットベンチャー企業のZMP(東京都文京区、谷口恒社長)は19日、無人警備・消毒ロボット「パトロ」による消毒液散布実証実験を東京都新宿区の地下街「新宿サブナード」で実施した。パトロがあらかじめ入力したコースなどのデータに基づき、自律走行しながら出入り口のドアノブや床を消毒した。両社は7月に名古屋市の地下街「エスカ」で同様の実験を夜間に実施しているが、人通りがある昼間の実験は今回が初めて。今後は、自治体やディベロッパーなどにロボットを活用した安全・安心な地下空間の提案活動を展開する。

 ZMPが開発したパトロは自動運転による無人パトロールを本来の目的としているが、コロナ禍を受けて消毒機能を付加した。今回の実験では、約150mのコースを時速4㎞程度で走行しながら、あらかじめ設定した消毒ポイントで消毒液を散布した。

 複数のカメラやレーザーセンサーを利用して周囲の通行人を検出し、自動で回避したり障害物手前で安全に停止するほか、音声で注意喚起する機能もある。実験に立ち会った日建設計シビルエンジニアリング部門の大森高樹CM・防災部長は、「地下街のさらなる安全・安心の向上に向けたロボットの活用を提案していきたい」と述べた。

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