【点検画像品質を可視化し精査できるツール、ハイウェイテクノフェアで展示】キヤノンとCHET | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

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【点検画像品質を可視化し精査できるツール、ハイウェイテクノフェアで展示】キヤノンとCHET

 キヤノンと中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(CHET)は、橋梁やトンネルなどの構造物や建築物の点検時に使用する画像の品質を可視化して精査できる点検画像品質確認ツール「Inspection Image Quality Checker」の開発を進めている。一定の有用性を確認したため、10月6日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「ハイウェイテクノフェア2021」で参考展示する。

インフラ構造物点検での点検画像品質確認ツール活用フロー



 橋梁やトンネルなどのインフラ点検の分野では、最新の点検技術として、高解像度カメラを使った点検手法の導入が進んでいる。ただ、点検用の画像は、人だけでなく、ドローンが撮影するケースもあり、ピンぼけやブレが発生することがある。このため、大量の撮影画像の中から点検に適さない画像の抽出に手間がかかったり、適切な画像がなく再撮影せざるを得ないケースも発生している。

 キヤノンとCHETが開発を進めているツールでは、レンズ交換式カメラなどに使う画像面位相差AF技術「デュアルピクセルCMOS AF」を応用し、画像のピンぼけを度合いに応じて色分けして可視化できる。ブレの発生状況や基準解像度への達成度なども確認できる。

 ノートパソコン上でツールを作動させて1枚当たり数秒で判定できるため、大量の画像の中から点検に適した画像と再撮影が必要な画像を点検現場で短時間に分類できる。
 両社は、今後も実用性の検証を継続し、製品化に向けた検討を続ける。



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