【工事進捗や資機材位置を図面に反映】動画からAI自動認識/大成建設 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【工事進捗や資機材位置を図面に反映】動画からAI自動認識/大成建設

 大成建設は、360度カメラで撮影した動画を基に工事の進捗状況や工事用資機材の保管場所をAI(人工知能)に自動認識させることで、図面に描画するシステムを開発した。図面表示によって、施工状況や資機材の所在を簡単に把握できるメリットがある。建設工事における施工管理の省力化・効率化に役立つ。
 現場にあらかじめ位置情報を登録した2次元コード(1フロア当たり数カ所)を設置。スマートフォン専用アプリケーションで位置情報を読み取った後、360度カメラを使って現場を撮影しながら巡回するだけで、工事の進捗や資機材をAIが認識。施工状況や資機材の位置を図面に描画(反映)する仕組みとなる。
 各種資機材の名称を検索すると、その保管場所が図面に表示されるなど、所在を簡単に把握できる一方、撮影された動画が撮影場所とひも付けて記録されるため、図面位置を指定するだけで、その場所の施工状況をリモートで確認できるという。

システム概要


 今後、独自の建築現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)標準基盤「T-BasisX」や四足歩行ロボットによる建設現場の遠隔巡視システム「T-iRemote Inspection」と連携させることで、施工管理の一層の省力化・効率化を図るなど、継続して建設DXの推進に取り組んでいく方針を示す。



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