【動画ニュース】協働ロボットを初披露/社内外に未来構想発信/大成建設 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【動画ニュース】協働ロボットを初披露/社内外に未来構想発信/大成建設

 

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 大成建設は、ロボット協働による建築生産の未来構想「T-TerminalX」の実現に向け、取り組みを加速している。13日に開発を進めてきた施工支援ロボットなどを報道関係者向けに公開した。同日は新たに開発した超低床型自動走行搬送ロボット「MogLifter」や遠隔監視カメラシステム(BuildEYE)の設置用アタッチメント・USBアダプターも初披露。現在、ロボット連携に不可欠となる階間移動システム「T-MoveX」の開発も進めており、今秋の製作完了を経て2026年度からの本格運用を目指している。

T-TerminalXを実現する開発ロボット群


 構想実現に向けて新たに開発したMogLifterは、ラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャー・ガジャンCEO)、匠(福岡県大野城市、阿知波孝典社長)と共同開発した。走行部に360度全方位に進行可能な球体駆動方式を採用。長尺の資機材を運搬する際に短辺方向側に移動できる。現場内の経路状況に応じて移動方向や走行形態を自由に選択して効率よく搬送できることが特徴となる。

 建設現場特有の作業環境に応じて多数の遠隔監視カメラの設置・盛り替えを容易に行える専用治具(3タイプ・5種類のアタッチメントとUSBアダプター)は、建設業だけでなく、プラント業界や各種生産施設をはじめ、多種多様な分野への適用を見込む。

 門前仲町ヤード(東京都江東区)で開いた発表会は、自動走行搬送ロボットシステムを使用したランダムピックアップやMogLifterとの無人搬送車(AGV)連携、清掃ロボットや四足歩行ロボットの動作、さらに多様なロボットに自動給電可能なシステムの稼働状況をデモンストレーションした。

 このほか、タワークレーン一体型昇降システム「テコアップ」、閉鎖型解体工法「テコレップ」の概要も説明した。将来的にはロボットやAI(人工知能)などを組み合わせ、さらなる施工の高度化を目指す考えを明らかにした。

 大成建設建築本部の松崎重一生産技術イノベーション部長は、開発技術の現場適用に向け、24年11月に発表した未来構想を社内外に発信する重要性を説く。さらなる技術開発への意欲を示した上で、「建設現場のゲームチェンジは必ず訪れる。そうした未来を理解できる人材や組織を準備して、ゲームチェンジに勝てる会社にしていきたい」と力を込めた。



 

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