戸田建設のグループ会社、ブラジル戸田建設(奥地正敏社長)が施工した日本政府の文化広報施設『ジャパン・ハウス』の1号館が、ブラジル・サンパウロ市で開業した。日本の文化や地方の魅力などを発信し海外に日本ファンを増やすことが狙いの施設で、英国のロンドンと米国のロサンゼルスでも開業に向けた計画が進む。
パウリスタ大通りの一等地に開館した『ジャパン・ハウス』は3階建てで、和紙やひのきを取り入れたデザインで日本らしさを追求した。内部には芸術作品の企画展やセミナーを開催できる多目的ホールのほか、日本食を提供するレストランやカフェに、工芸品などを販売する店舗などを併設する。
ブラジル戸田建設は1972年にサンパウロで設立し、ブラジルに進出する日本企業の生産拠点やブラジル企業、多国籍企業の工場、オフィスなどを手掛ける。ことしで45周年を迎え、現在までの施工総延べ床面積は400万㎡を超える。