【恵比寿ガーデンプレイスタワー 最新鋭制震ビルに改修】鹿島、サッポロ不動産開発 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【恵比寿ガーデンプレイスタワー 最新鋭制震ビルに改修】鹿島、サッポロ不動産開発

◆長周期地震動を半減
 
サッポロ不動産開発と鹿島は26日、東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスタワーの屋上に、TMD(チューンド・マス・ダンパー)型制震装置「D3SKY-L(ディースカイエル)」=写真=を設置する制震リニューアル工事が完了したと発表した。建物の揺れ幅や揺れを強く感じる時間を大幅に低減できる最新鋭の制震ビルに生まれ変わった。

 「D3SKY-Lは鹿島が開発した多段積層ゴム式の大地震対応の大型TMD。中小規模の地震から長周期地震動を含む大地震に至るまで効果を発揮し、東日本大震災の地震動で行ったシミュレーションでは建物全方向の揺れが半減されることを確認した。
 専用開発の積層ゴムを使用した3段構成で装置の高さを低く抑えたほか、錘重量450t(許容ストローク1.5m)のTMDを3基連結した構成とすることで大幅な省スペース化を実現。従来ヘリポートとして利用されていた屋上の限られたスペースに設置できた。工事の影響は屋上と最上階の機械室エリアのみに限定され、工事期間中もオフィス・レストラン街は通常どおりの営業を続けられた。
 鹿島は、既存超高層ビルの長周期地震動対策の有効なメニューの一つとして、今後積極的な展開を図るとしている。


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