【補強減らし有効面積確保】東京建物 鹿島の制震装置TMD「D3SKY-c」を採用した理由とは? | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【補強減らし有効面積確保】東京建物 鹿島の制震装置TMD「D3SKY-c」を採用した理由とは?

 東京建物は、東京建物八重洲さくら通りビル(東京都中央区)の耐震補強工事で、制震装置TMD(チューンド・マス・ダンパー)「D3SKY-c」(ディースカイシー)を導入した。設計施工は鹿島が担当した。

屋上に設置したTMD

 さくら通りビルは、1974年11月に竣工した旧耐震基準のビル(SRC造地下2階地上11階建て延べ5930㎡)で、東京建物が2018年1月に取得し、耐震基準を満たす耐震補強と各区画のリニューアルについて複数構法を検討していた。耐震補強は、貸室内にブレースなどの補強材を設置する場合、工期が長い上、貸室内の有効面積も減り、入居テナントに与える影響が大きいといった課題があった。
 鹿島のD3SKY-cは、屋上にTMDを設置するだけで建物内部の補強を減らしつつ、貸室内有効面積や眺望・採光も確保できることから採用を決めた。屋上におもり重量2400キロニュートンのTMDを1基設置し、下階の柱・梁・壁の一部は炭素繊維で補強した。

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