【高度金融人材育成施設を開設】将来は八重洲一丁目北に機能移転/東京建物 | 建設通信新聞Digital

5月22日 木曜日

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【高度金融人材育成施設を開設】将来は八重洲一丁目北に機能移転/東京建物

八重洲一丁目北再開発の現場


 東京建物は、東京都中央区で進める「呉服橋プロジェクト」の戦略と、その先行施設となる高度金融人材育成施設「FIAN」を日本橋に21日開設したことを発表した。将来的には、「FIAN」の取り組みを発展させた高度金融人材サポート施設として「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(呉服橋プロジェクト)に機能移転し、プロジェクトの付加価値向上と国際金融都市・東京の実現を目指す。

 八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業では、南北の2街区に総延べ18万6500㎡規模の再開発施設を整備する。事業には、東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険相互、大成建設が参画し、基本設計を日本設計、実施設計と施工を大成建設が担当している。現在、山留め工事を進めており、2026年度中の躯体工事着手を予定している。

 このうち南街区には、SRC・RC・S造地下3階地上44階建て延べ18万5500㎡規模の施設を整備する。2029年度の竣工を目指している。今回開設した「FIAN」を発展させて機能移転する高度金融人材サポート施設は2階に設置する。北街区の施設は、S造2階建て延べ1000㎡で32年度の竣工を目指す。

 「FIAN」は、デジタル金融分野のイノベーション創出支援などを目的に開設した。施設は、最大70人を収容できるセミナー・イベントスペースや個室(4室)、会議室(1室)、コワーキングスペース(約25席)、ラウンジで構成している。グローバルなアカデミアと、次世代リーダーの学び場となる実践的な教育プログラムの提供という2つの柱を特徴とし、「AIと金融の未来研究会」を設置してエグゼクティブ・プログラムの創設・提供を行う。

 東京建物の和泉晃副社長は同日、「将来的にFIANを高度金融人材サポート施設として再開発事業に機能移転し、国際金融都市・東京の実現とともに、TOFROM YAESUと連携してYNK(八重洲・日本橋・京橋)エリアの価値向上などを目指す」と意気込みを語った。


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