【渋谷駅東地区地区計画変更・渋谷二丁目22地区再開発】都市計画を決定/渋谷区 | 建設通信新聞Digital

8月19日 火曜日

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【渋谷駅東地区地区計画変更・渋谷二丁目22地区再開発】都市計画を決定/渋谷区

渋谷駅東口地区地区計画図


 東京都渋谷区は、渋谷駅東地区地区計画の変更と、渋谷二丁目22地区第一種市街地再開発事業を都市計画決定した。東口地区地区計画では、渋谷1、2丁目内の約14.4haを対象に、A-Dの4地区を設定。区域全体では、商業や文化など多様な機能の集積、国際ビジネスを支える環境形成、回遊性を高める歩行者ネットワークの整備などを進める方針だ。同計画のA地区に該当する渋谷二丁目22地区再開発では、延べ5万0900㎡の再開発ビルを建設する。

 約3.7haを対象区域としたA地区は、2012年に開業した渋谷ヒカリエがあるほか、渋谷二丁目22地区再開発などの計画区域となっている。多世代が交流する「渋谷の顔」を目指し、優れた景観の創出やにぎわいのある歩行者ネットワーク形成を進める。

 B地区は約2haを対象にしている。「みどりと水の空間軸」として、渋谷駅から宮下公園につながる憩いと潤いのある空間形成を図る。

 約5.0haを対象にしたC地区には、東急などが進める宮益坂第一種市街地再開発事業のA街区などがある。原宿・表参道方面への回遊性の拠点として、多層にわたる歩行者ネットワークと多様な都市機能が融合したエリアを目指す。

 D地区の約3.7haでは、東京建物などが渋谷二丁目西地区再開発を進めている。防災機能の強化や都市機能の集積を図るとともに、空港などへのアクセスを強化するバスターミナル機能の誘導を図る。

 計画区域全体で進める歩行者ネットワークの整備方針もまとめた。渋谷二丁目西地区のA-C街区をつなぐ歩行者専用通路8・11・12号(総延長約235m)や、宮益坂地区再開発A、B街区にわたる同16・17・20号(総延長260m)などを整備し、区域内の回遊性向上を図る。

 渋谷二丁目22地区第一種市街地再開発事業は、A地区のうち約0.6㎡を対象に計画する。建築面積約3030㎡に、S一部SRC造地下2階地上24階建て延べ約5万0900㎡の再開発ビルを建設する。事業協力者は東急、東急レクリエーションで、26年度中の組合設立、28年度の既存施設解体着手、31年度の竣工を予定する。

 渋谷駅東地区地区計画を巡っては、同地区で進む再開発事業や、同地区まちづくり協議会の報告などを踏まえ、区が意見交換会などを実施していた。
 

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