福岡県は14日、県議会の警察委員会で、福岡市博多区東公園の福岡市民体育館隣接地に移転改築する新福岡県武道館の計画概要を報告した。柔道場や剣道場のほか、多様なスポーツに活用できるサブアリーナを新たに設け、博多織を取り入れた外観デザインとする。工事は、建築と設備の分離発注を想定し、5月に一般競争入札で公告する。
施設規模はSRC造地下1階地上4階建て延べ約1万2000㎡。地下1階がバスケットコート1面分のサブアリーナと駐車場38台、地上1階がサブアリーナの観覧席108席と相撲場、相撲場の観覧席180席、2、3階が剣道場・柔道場各4面と観覧席1022席、4階が12人立の弓道場と観覧席120席とする。
環境への配慮として、太陽光発電設備の設置や、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル) Oriented相当以上の省エネルギー化、県産木材の活用などを予定している。
設計は梓設計が担当。10月の本体着工、2025年11月の完成を目指す。23年度当初予算案には関連経費26億8830万7000円と債務負担行為81億5300万9000円を設定した。