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【アンドパッド 「ANDPAD HOUSE」完成】移動300時間と工期3ヵ月の短縮実証

 アンドパッドによる、設計・施工のデジタルトランスフォーメーション(DX)の先進技術を先取りした実験住宅プロジェクト「ANDPAD HOUSE」が完成した。建設プロジェクト管理サービス『ANDPAD』にBIMやMRグラス、リモート技術などを組み合わせ、300時間以上の移動時間、3カ月以上の工期短縮を実証した。

 ANDPAD HOUSEプロジェクトは、国土交通省の施策となる「令和3年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業(先導事業者型)」において「木造住宅における、BIMとクラウドサービスを用いたCDEとEDIの効果検証・課題分析」に採択され、2020年10月に開始した。
 具体的には、ANDPADをプロジェクト管理のプラットフォームに活用し、BIMなどすべての共有可能なデータのCDE(共通データ環境)に取り組み、関係者がいつでもアクセスできる状態を実現。会議はすべてリモートで行い、移動時間を削減するとともに、週1回の定例会議に関係者全員が参加し、意志決定スピードを向上。ロボットやMRグラスを使った遠隔臨場にも取り組み、余分な移動時間ゼロ、合計300時間以上の移動時間を削減した。
 また、施工者の長谷萬が基本計画からプロジェクトに参画し、施工・製造の効率化を図るECI方式を採用し、延べ1.5カ月の工期を短縮した。

 さらに、ウッドショックの影響で1.5カ月の工期延長が余儀なくされるところ、部材変更などに迅速に対応したことで、延長することなく工事を完了し、合計3カ月以上の工期短縮を実現した。
 25日に開催したプロジェクト報告会で今井亮介新規事業開発室長は「初めてのトライアルでデータ連携がうまくいったのはBIMマネージャーによる差配が大きい。現場の情報もリアルタイムに共有でき、職人さんからも高く評価された」と手応えを語った。

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