大阪商工会議所は、都市再生機構と連携し、UR森之宮第二団地(大阪市城東区)で、ロボットによるモデルルームへの経路ナビゲーションの実証実験を行っている。建物のスマート化や自律走行ロボットの技術・知見を持つ竹中工務店とエイム・テクノロジーズ(東京都港区)が運営を支援し、24日まで実施する。
この実験では、エイム・テクノロジーズのデリバリー・案内ロボット『NAOMI-2』による、モデルルームの来場者に対する経路のナビゲートや団地住民のごみ捨て支援などのサービスを検証する。
団地内の既設エレベーターを改造せず、通信機器を後付けすることによってロボット連携を短期間で実現させるのがポイントで、ロボットとエレベーターの協調性やロボット導入による団地管理者の業務省人化、住民へのサービス、住宅の質の向上、団地DX(デジタルトランスフォーメーション)化につながるロボットサービス構築の可能性など実装に向けた課題を整理する。
竹中工務店経営企画室新規事業推進グループの浅井隆博シニアチーフエキスパートは「1日でエレベーターと連携でき、人と一緒に乗り込めるのは画期的。今後はホテルや病院にも対象を拡大し、実用化させたい」と話した。
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