【麻布台ヒルズ11月24日に開業】変わる都市像を示す/森ビル | 建設通信新聞Digital

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【麻布台ヒルズ11月24日に開業】変わる都市像を示す/森ビル

竣工した森JPタワー(左奥)と低層棟など


 森ビルが参加組合員として参画する「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」が開発を進めてきた「麻布台ヒルズ」が11月24日に開業する。竣工済みのA街区(森JPタワー)内で8日に会見した森ビルの辻慎吾社長は「ここから東京が大きく変わる。(世界における)これからの都市像を東京から示す」と強調した。

 麻布台ヒルズは、森JPタワーのほか、レジデンスA・B、ガーデンプラザ(低層棟)で構成する。総住戸数は1400戸、オフィス面積は21万4500㎡となる。1989年のまちづくり協議会発足から35年を経て2023年7月に完成(A街区、C街区)を迎えた。辻社長は「協議会発足時から理事長を務め、98歳となった現理事長や権利者を大変、待たせたが、ようやくここまで来られた」と感慨深く語った。

麻布台ヒルズの模型を紹介する 辻社長


 国内最高高さ330mの森JPタワーと、中央公園を中心とする2.4haの緑化を実現したことについては「アークヒルズの開発以来、一貫して建物を高層化して緑地を広げる『立体緑園都市』の実現に力を入れてきた。麻布台ヒルズも、圧倒的な緑を実現するために超高層が必要だった。ここまで低層部と緑地のデザインにこだわったまちは世界でも珍しい」と説明し、「これからの都市像として、人間中心のまちづくりの在り方を示す」とした。

 オフィスは「東京が国際競争で勝つため、東京が成長のエンジンであり続けるために都市からビジネスの形を変えたい」とした。慶応大学と連携した予防医療の取り組みやインターナショナルスクールを整え「東京をさらに魅力的にする挑戦の始まりとなり、東京から世界の新しい豊かさ・価値を提案する」と力を込めた。

 150店舗が入居する「麻布台ヒルズマーケット」や「森ビルデジタルアートミュージアム エプソン チームラボボーダレス」など商業・文化施設もそろえる。

 30日に「ブリティッシュ・スクール・イン東京」が開校後、11月6日に慶応大学予防医療センター検査提供開始、同24日にヒルズギャラリー、商業施設、ヒルズハウス、TokyoVenture Capital Hub」が開業する。アマンが運営するホテル「ジャヌ東京」は今冬、マーケットとチームラボボーダレスは24年1月に開業・開館する予定だ。低層部の商業施設は同2月の開店となる。

 

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