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5月18日 土曜日

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【マンションに純水素型燃料電池】脱炭素に向け実証実験/長谷工、パナソニック建設エンジ


 長谷工コーポレーションは、同社グループで推進している賃貸マンションプロジェクト「サステナブランシェ本行徳」(千葉県市川市)に、パナソニック建設エンジニアリングと共同で純水素型燃料電池を設置した=写真。CO2を排出せずに発電でき、住戸の電力の一部を賄う実証実験に着手した。

 純水素型燃料電池は、高純度の水素と空気中の酸素を化学反応させ電気エネルギーをつくる。カーボンニュートラル時代を見据えたマンションにおける水素エネルギーの活用方法として取り組む。

 サステナブランシェ本行徳は、国内初となる、既存社宅を全面改修し建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現するプロジェクトで、9月に竣工した。

 今回、パナソニック製の純水素型燃料電池「H2 KIBOU」を設置。発電出力5kWで、CO2を排出することなく、天候に左右されずに安定した発電ができる。政府の「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」で明記されたGXに向けた脱炭素の取り組みにも寄与する。

 今後、水素社会の実現に向け、プロジェクトで得られた知見を生かすとともに、水素エネルギーの活用方法について研究・実証を進め、マンションにおける純水素型燃料電池の活用範囲の拡大を図る。

 

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