同大学の医学部新設に伴い、仙台市宮城野区福室にある東北医科薬科大学病院の東側隣接地約5.2haに新校舎となる教育研究棟を建設する。
見学会では、阿部正弘所長(清水建設)らが工事概要を紹介した後、現場での安全管理や1日の作業の流れ、ICT、BIMなどを活用した生産性向上や女性活用推進の取り組みなどを丁寧に説明した。
ICTの活用では「従来の品質管理や検査などでは黒板や膨大な資料を場内で持ち歩いていたが、タブレット端末を導入することで、カメラとタブレットだけで済むようになった。これにより、検査時間が短縮された」などと紹介した。
この後、阿部所長らの案内のもと、躯体工事を終え、足場の解体や内装工事などが行われている場内を見て回った=写真。
参加した大沼貴広さんは「制震ブレースを採用する維持管理のメリットなど、授業では学べない実務的な考えを聞くことができた」と話していた。
見学会終了後、阿部所長は「現場はさまざまな業種が集まって成り立っている姿を見てもらうことができたと思う。勉学に励み卒業後は、ぜひ建設業界で一緒に働いてほしい」と呼び掛けた。
規模はS造7階建て延べ1万7297㎡。2016年4月に着工した。現時点の進捗率は約70%。一部第二教育棟部分の引き渡しを完了し、残る第一教育棟は18年1月末の完成を目指している。