【食品廃棄物を発酵利用】バイオマスガス発電事業会社「東北バイオフードリサイクル」設立 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【食品廃棄物を発酵利用】バイオマスガス発電事業会社「東北バイオフードリサイクル」設立

 JFEエンジニアリングの子会社であるJ&T環境(横浜市、露口哲男社長)と、JR東日本、東京ガス、JR東日本の関連会社である東北鉄道運輸(仙台市、市川隆社長)の4社は、仙台市でバイオガス化による食品リサイクル・バイオガス発電事業を実施するため、「株式会社東北バイオフードリサイクル」(仙台市、田村輝雄社長)を設立した。

完成予想

 事業は、食品リサイクル率向上、再生可能エネルギー創出による脱炭素社会構築と地域循環型社会形成に貢献するもので、食品リサイクルを始め廃棄物処理のノウハウを持ち、これまでも仙台市内でプラスチックリサイクル事業などを展開してきたJ&T環境、鉄道事業のほか仙台駅で駅ビル・エキナカ・ホテルなど幅広く事業展開するJR東日本グループとバイオガスに関する知見を持ち、ガス・電気などのエネルギー供給、エネルギー関連サービス事業を展開する東京ガスによる仙台市で初めての共同事業になる。
 新設する東北バイオフードリサイクル仙台工場は、1日最大40tの食品廃棄物を微生物により発酵し、発生するメタンガスを燃料にして発電する。発電出力は780kW、年間想定発電量は約6500メガワット時(一般家庭の約1500世帯分)を見込む。9月に着工し、2022年春の営業開始を予定している。
 工場の規模は、処理棟がS・RC造地下1階地上2階建て延べ840㎡、発酵槽がS造で容量2000m3。敷地面積は1万0966㎡。設計・施工者は非公表としている。
 建設地は仙台市宮城野区蒲生北部被災市街地復興土地区画整理事業施行地区内26街区1画地。

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