改修費185億へ増額/4月に一般入札公告/浜松市のアリーナRO | 建設通信新聞Digital

5月18日 日曜日

中部・北陸

改修費185億へ増額/4月に一般入札公告/浜松市のアリーナRO

 浜松市は、PFIのRO(改修・運営)方式を採用する浜松アリーナリニューアル整備について、収益化を目的とした改修を行う方針を固めた。施設改修事業費は、2023年度にまとめたリニューアル構想の時点から約91億円増額した約185億円を見込む。2月内に実施方針を公表し、4月にWTO対象の総合評価一般競争入札を公告する。11月に落札者を決め、26年2月に契約する。
 改修方針は、▽収益化を目的とした場合▽機能向上の場合▽機能維持のみの場合--の3案を検討していた。
 施設改修事業費は、構想時点の改修項目を再精査した。中期修繕計画に基づく改修では、物価高騰による影響額を反映し運営期間に見込まれる設備等更新経費を追加したため約50億円増えた。既存不適格箇所への対応に要する改修は、消防法適合工事や防水改修工事(アリーナ屋根、歩廊デッキ)などを加え、約36億円増額した。
 事業期間は26年3月から43年9月まで。このうち改修期間は26年10月から28年9月まで、運営期間は28年10月から43年9月までとしている。
 現施設(中央区和田町808-1)は、1990年6月に竣工した。規模はRC造3階建て延べ3万1144㎡。メインアリーナは最大8000人収容できる。
 民間活力を導入して改修し、スポーツ環境の向上や社会ニーズの変化に対応した機能向上を図る。リニューアル構想はランドブレインに委託してまとめた。
 アドバイザリー業務はPwCアドバイザリーが担当している。
 25年度当初予算案にはアドバイザリー業務に1876万円を計上した。整備・運営維持管理費は債務負担行為で確保する。