長谷工コーポレーションと細田工務店は、ロボット工学の第一人者である石黒浩氏、クリエーティブディレクターの菊池あかね氏らと共同で、人と調和する新たな住まい「ivi house(アイヴィハウス)」を完成させた。
同物件は、未来の住まいを創造し、住む人に新しい価値と創造的なライフスタイルを提供する「ivi project」の初弾となる。“生命を宿した住まいが人と調和する”をテーマに、光・音・香りなど住空間に欠かせない要素に着目し、人の感性に働きかける仕組みを取り入れた。
例えば、人の動きに連動して室内外の照明が点灯するほか、時間帯に応じて室内の音響や香りが変化するなど、家にもてなされているような特別な感覚を体験できる。
8日に現地で開かれた記者内覧会で堀井規男常務執行役員設計部門エンジニアリング事業部長は「石黒氏が考える未来の住まいのストーリーのプロトタイプがアイヴィハウスだ。長谷工グループのノウハウを、クリエイターとコラボレーションしながら完成させた、他にはない住宅になっている」と強調した。
石黒氏は「アイヴィハウスでは、5年後に今の技術で何ができるのかに挑戦した。住宅は、未来に向かって自然との関わりを取り戻していくと考えている。テクノロジーが進めば、自然と調和するのではないか」との認識を示した。
同プロジェクトの成果は、細田工務店が手掛ける住宅や賃貸マンション、ホテルなどに水平展開していきたい考え。
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