東葉高速鉄道/海老川新駅が起工/施工=大林組/新たなまちづくりの核に | 建設通信新聞Digital

5月29日 木曜日

関東・甲信越

東葉高速鉄道/海老川新駅が起工/施工=大林組/新たなまちづくりの核に

完成イメージ
鍬入れする石井社長
鋤入れする徳田事業部長付
鋤入れする矢納支店長
 東葉高速鉄道(千葉県八千代市)が東葉高速線東海神駅~飯山満駅間の船橋市海老川上流地区に計画する海老川新駅(仮称)の起工式が5月23日、現地で開かれた。新駅は、市が進める医療や健康をテーマとした新たなまちづくり「ふなばしメディカルタウン構想」の核に位置付けられている。設計は中央復建コンサルタンツが、施工は大林組が担当する。2029年3月末の完成を目指す。
 神事では、鍬(くわ)入れを石井慶範東葉高速鉄道社長、鋤(すき)入れを大林組の矢納正人執行役員関東支店長と徳田絢三執行役員土木事業部事業部長付が行った。3氏をはじめ、松戸徹船橋市長、渡辺賢次船橋市議会議長、伊藤英彦船橋市海老川上流地区土地区画整理組合理事長らが玉串をささげた。
 神事後、石井社長は「本日、新駅設置に向けた新たな一歩を踏み出した。新駅は単なる停車駅にとどまらず、人と街とを結ぶ地域のハブとしての役割を果たす。新たな人の流れと活力により、沿線全体の魅力向上、市全体の発展に貢献すると確信している」とあいさつした。
 矢納支店長は「非常に難易度の高い工事となるが、これまでに培ってきたノウハウと技術力を最大限に発揮して、安全第一に土木・建築一体で工事に取り組む」と述べた。
 新駅は、船橋市海老川上流地区土地区画整理組合が施行する同地区土地区画整理事業(船橋市高根町、東町、米ヶ崎町、飯山満町1丁目、夏見5、7丁目の各一部)の区域内に新設する。
 2面2線10両対応のホームと2階建てで高架相対式の駅舎を整備する。船橋市と東葉高速鉄道の協定上の工事費は71億4334万5500円。
 同土地区画整理事業では現在、業務代行者のフジタが造成工事を進めている。
 柏崎孝光東葉船橋新駅土木工事事務所長(大林組)の話 「営業線近接工事や夜間工事など非常に難易度の高い工事となる。安全第一で地元と協力しながら早期完成を目指す」