【東大目白台の土地活用】産学複合開発で地域と共生/三菱地所レジデンス | 建設通信新聞Digital

7月9日 水曜日

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【東大目白台の土地活用】産学複合開発で地域と共生/三菱地所レジデンス


 三菱地所レジデンスが事業主となり、三菱地所が総合企画を担当した、東京大学目白台キャンパスの土地を有効活用した「Tonowa Garden 目白台」のまちびらきと完成内覧会が、7日に現地で開かれた。産学複合開発で、同大学医学系研究科付属の研究施設「東大GNRCオープンラボ」や介護付き有料老人ホームなど、多様な用途が集積し、地域と共生するヘルスケアコミュニティーの実現を図る。

 建物の名称は、「○○との輪」と「Garden」を組み合わせた。三菱地所レジデンスの渡辺昌之執行役員投資アセット企画開発部長は「さまざまな人の輪を大切にしたい。地域の癒やしや出会い、研究や発信、学びの場でありたいと願っている」と語った。

 規模は、RC造5階建て延べ9608㎡。東大GNRCオープンラボのほか、ベネッセスタイルケアが運営する介護付き有料老人ホーム「アリア護国寺」や「ベネッセ学童クラブ護国寺」、サービス付き高齢者向け住宅、クリニック、調剤薬局、リハビリ特化型デイサービス、看護ステーション、コミュニティーラウンジ、防災備蓄倉庫などが入る。

 東大の菅野暁理事は「この土地は、2001年まで医学部付属病院の分院として使用された。そのような土地に、医療・教育・福祉を網羅する、素晴らしい施設が完成した」と感謝の意を示した。

 同大学グローバルナーシングリサーチセンター長の山本則子氏は「まちぐるみで支え合い、ともに幸せを追求できる社会の実現を、この施設で目指したい」と語った。

 所在地は、東京都文京区目白台3-28-10の敷地5290㎡。65年の定期借地権が設定された。

 設計は設計工房イー・ディー、施工は東亜建設工業が担当した。建物管理は三菱地所コミュニティ、賃貸運営は三菱地所リアルエステートサービス。施設は1月に完成した。


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