東京都杉並区や河北医療財団などが進める「阿佐ヶ谷駅北東地区土地区画整理事業」で、旧河北総合病院の既存建物解体工事が始まった。同財団は7月上旬より、同病院分院の解体工事をTANAKENの施工で進めている。11月下旬の完了を目指しており、解体後は7月に開院した新病棟の駐車場となる見通しだ。その他の旧病院建物も、同事業で計画される杉並第一小学校の移転改築用地として解体が進むとみられる。 工事の名称は「河北総合病院分院解体工事」。解体する建物の規模は、RC造地下1階地上3階建て延べ3916㎡。
工事場所は、JR阿佐ヶ谷駅から北東へ徒歩4分に位置する阿佐ヶ谷北1-6-20の敷地1542㎡。用途地域は近隣商業地域で、建ぺい率80%、容積率300%。
「阿佐ヶ谷駅北東地区土地区画整理事業」は、同財団、区、欅興産(同区)の3者が進めている。対象区域は、解体工事現場を含めた約2.7ha。
このうち、けやき屋敷が所在していた阿佐ヶ谷北1-904-1ほかの敷地1万1163㎡には、清水建設の設計施工で河北総合病院が移転建設され、7月に開院した。規模はRCST一部S造9階建て延べ3万2807㎡。
本館などの分院を除いた旧病院建物が所在する敷地のうち約6815㎡は、杉並第一小学校の移転改築に充てられる。2026年度にかけて日総建で設計を進め、同年度内に建設工事に着手する見通しだ。29年4月の供用開始を目指す。
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