技術フォーラム山形が開幕/防災・減災支える技術共有/全地連 | 建設通信新聞Digital

9月12日 金曜日

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技術フォーラム山形が開幕/防災・減災支える技術共有/全地連

田中会長
 全国地質調査業協会連合会(田中誠会長)の第36回全地連「技術フォーラム2025」山形が11日、山形市の山形テルサで開幕した=写真。東北地質調査業協会の協力の下、全国から集まった技術者が12日まで特別・一般・現場調査技術など計25セッションや技術展示会を実施し、地質調査技術の研究成果を共有するとともに、社会に対する役割を発信する。
 開会式の冒頭、田中会長は「東北地方では東日本大震災以降も、自然災害の脅威に直面し続けている。災害に備え、迅速な復旧・復興、その先の持続的な発展のために地質調査業が果たす役割は大きい」とした上で、地質調査業の発展に向けて「技術者にとって魅力ある業界、企業を目指す意識と行動が不可欠だ。会員が互いに連携を深め、技術を高め、取り組みを社会に発信し続けなければならない。フォーラムがその一助になってほしい」と述べた。
 来賓として祝辞を述べた吉村美栄子山形県知事は「2024年に当県は、これまでに経験したことのない大雨に見舞われ、その被害額は風水害で過去最大になった。災害に強い県土づくりには、インフラの長期的な供用が不可欠だ。引き続き、専門的な知見で県民の命と暮らしを守る強固な社会基盤づくりに力を貸してほしい」と協力を求めた。
 この後、西村拓国土交通省東北地方整備局長のあいさつに続き、山本巧内閣官房国土強靱化推進室次長が「国土強靱化に関する最新の動向について」と題して特別講演した。