10月10日まで参加受付/唐戸市場リニューアル官民対話/下関市 | 建設通信新聞Digital

9月22日 月曜日

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10月10日まで参加受付/唐戸市場リニューアル官民対話/下関市

 山口県下関市は、下関市地方卸売市場唐戸市場のリニューアル事業(大規模改修)に向け、民間事業者のノウハウを生かした可能性などを探る官民対話を実施する。参加希望は10月10日まで、「山口地域PPP/PFI官民連携プラットフォーム・令和7年度『下関市唐戸市場リニューアル事業に係るサウンディング(官民対話)』」の申し込みフォームで受け付ける。同月21日に対話を実施する。
 対話については、山口地域PPP/PFI官民連携プラットフォームの協力の下、市と民間事業者とのオープン型サウンディングを実施し、運営責任者のYMFG ZONEプラニングが事務局を務める。
 対話の内容は、▽大規模改修の場合でも民間事業者としてPPP/PFIに参入する可能性の有無と参入可能な場合の条件▽仮設設備に関する提案(現在仮設店舗の整備場所を検討中)▽現在の市場機能を持ったまま観光利用も高める考えの中で、投資を判断する上での市に対する提案--の3項目。
 唐戸市場は、築23年が経過し、鉄部分や防水などの劣化が進んでいる。新築当時と使用状況などが大きく異なっていることもあり、設備の大規模改修を実施するとともに、新たな機能(飲食スペースなど)や設備(空調など)の導入を検討している。また、施設の構造が斜張式つり構造、プレキャスト・プレストレスト・コンクリート(PCaPC)造で技術的にも難易度の高い建築物となっている。今回の対話を通じて、大規模改修事業での維持管理、運営などを見据えたさまざまな事業方式の可能性を調査し、今後の計画の参考とする。
 既存施設は、市場棟と駐車場棟に分けられ、両棟の間を鉄骨製のブリッジで結んでいる。規模はPCaPC・RC造地下1階地上3階建て塔屋1層延べ1万4473㎡(市場棟)と延べ9683平方m(駐車場棟)。設計は池原義郎建築設計事務所、施工は市場棟を戸田建設・永山建設・野口工務店JV、駐車場棟を日産建設・友田組・長野工務店JVが担当した。
 リニューアルのスケジュールは、2025、26年度で基本構想・基本計画、27、28年度で基本・実施設計をまとめ、29年度着工、31年度完成、32年4月1日のリニュールオープンを予定している。