大手運送会社が、10日から宅配便の当日配送サービスを導入する。ネット通販を多用する身として、注文した商品がその日のうちに届くのは非常にありがたい◆ただ、当日配送を実現するための現場負担はどれほどのものだろうか。「物流の2024年問題」が叫ばれ、人手不足と労働環境の改善が運送業界の大きな課題となっている◆利便性の追求とそれを支える「働き手」の環境整備は相反するように見えるが両立が必要だ。システム導入やAI(人工知能)活用は「人」の負担を減らし、働きやすさを向上させるためであるべきだ◆建設産業も同じだ。担い手不足が深刻化する中、業務のデジタル化や新技術の導入が進む。工期短縮やコスト削減だけではなく、現場の安全性を高め働く「人」の負担を軽減するものであることを願う。












