2027年3月卒業の学部・院生向け就活調査で、理系学生の4割以上が既に内々定を持っていることが分かった。前年同月調査から倍以上の増加。担い手不足が深刻化する中、人材獲得競争が激化している。
調査は、若年層向け就活サイトなどを運営する学情が11月25日から30日に実施した。有効回答数は178件。全体の内々定保有率は29.3%で、うち理系は40.7%、文系は24.4%。同社は例年11月末から、新規学卒向けの内々定調査を行っているが、数値はいずれも同時期の過去最高値だった。
同社で新卒向けサービスの運営に携わる柴山之彦ゼネラルマネージャーは「内々定率の上昇は予想していたが、ここまで高くなるのは想定外」と驚きを隠せない。その理由は、今年の増加率が飛び抜けているからだ。前回24年11月末の内々定調査では、全体が16.9%、理系で19.8%、文系で15.4%。増加率は理系で2倍以上、文系でも10ポイント近く増えた。
柴山氏によると、急激な早期化トレンドは今春には鮮明になっていた。26年卒採用で苦戦した企業が活動を早期化する一方、学生もこれに対応。同社が4月に開いた27年卒向けイベントには、直近5年間で最大となる1万人超えの学生が来場した。
「活動が早い学生は、2年生の後半から情報収集を始めている。こうした学生にとっては、夏のインターンシップが主戦場になっている」と話した。今回の調査では、内々定保有者に『最終面接の時期』を質問したところ、11.6%が8月と回答。“夏休み選考”の実態も明らかになった。
調査は、若年層向け就活サイトなどを運営する学情が11月25日から30日に実施した。有効回答数は178件。全体の内々定保有率は29.3%で、うち理系は40.7%、文系は24.4%。同社は例年11月末から、新規学卒向けの内々定調査を行っているが、数値はいずれも同時期の過去最高値だった。
同社で新卒向けサービスの運営に携わる柴山之彦ゼネラルマネージャーは「内々定率の上昇は予想していたが、ここまで高くなるのは想定外」と驚きを隠せない。その理由は、今年の増加率が飛び抜けているからだ。前回24年11月末の内々定調査では、全体が16.9%、理系で19.8%、文系で15.4%。増加率は理系で2倍以上、文系でも10ポイント近く増えた。
柴山氏によると、急激な早期化トレンドは今春には鮮明になっていた。26年卒採用で苦戦した企業が活動を早期化する一方、学生もこれに対応。同社が4月に開いた27年卒向けイベントには、直近5年間で最大となる1万人超えの学生が来場した。
「活動が早い学生は、2年生の後半から情報収集を始めている。こうした学生にとっては、夏のインターンシップが主戦場になっている」と話した。今回の調査では、内々定保有者に『最終面接の時期』を質問したところ、11.6%が8月と回答。“夏休み選考”の実態も明らかになった。











