来年度の2級土木技術検定 第1次後期会場/甲府、長野、和歌山を追加/国交省 | 建設通信新聞Digital

12月20日 土曜日

行政

来年度の2級土木技術検定 第1次後期会場/甲府、長野、和歌山を追加/国交省

2026年度 1級技術検定スケジュール
2026年度 2級技術検定スケジュール
 国土交通省は18日、施工管理技士の技術検定について、2026年度から試験会場を拡大すると発表した。全国建設研修センターが指定試験機関として実施する2級土木の第1次検定後期試験の「土木」の種別で、甲府市、長野市、和歌山市の3地区を新たに追加する。担い手の確保に向けて、工業高校の生徒などが受検しやすい環境を整えることが狙い。試行結果を踏まえ、引き続き試験会場の拡大を検討していく。 3地区はいずれも学校による申請に限っており、工業高生などの受検を念頭に置く。今回の追加により2級土木第1次検定後期試験の会場は22都道府県に広がった。
 試験会場の拡大は、担い手確保に向けた取り組みの一環。試験会場がない都市の受検者にとって遠方会場までの移動は負担となり、特に高校生などの若年層にとって負担は大きい。国交省は受検者の受検意欲を高めるため、試験地の拡大を検討してきた。
 試験会場の拡大に向けては、試験会場がない府県を対象に試験運営に協力する行政・教育機関を4月に初めて公募。申請機関との協議・調整を経て今回3地区を追加することとなった。建設業振興基金が指定試験機関となる建築・電気工事についても同時期に協力機関を募集したが、こちらは申請がなかった。
 今回の取り組みは試行の位置付けで、結果をフォローアップし、引き続き試験会場の拡大を考えていく。
 このほか、同日に公表した26年度技術検定の実施計画によると、1級土木の第1次検定は3月23日から4月6日まで申請を受け付ける。試験日は7月5日、合格発表は8月13日を予定する。
 受検資格、申し込み方法などは各指定試験機関のホームページに掲載している。