東急建設が社長交代会見/久田次期社長「人材・デジタルで成長持続」/寺田社長「成長軌道に確かな手応え」 | 建設通信新聞Digital

2月10日 火曜日

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東急建設が社長交代会見/久田次期社長「人材・デジタルで成長持続」/寺田社長「成長軌道に確かな手応え」

会見する寺田社長(左)と 久田次期社長      
 東急建設の寺田光宏社長と、その後任として6月下旬に社長兼執行役員社長に就く久田浩司常務執行役員は6日、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で記者会見した。寺田社長は足元の好業績や2030年をターゲットとした長期経営計画が折り返しを迎えることから「今のタイミングがバトンを渡すベストな時期だ」と交代の背景を説明。久田次期社長は「強みを持つ渋谷エリアなどを中心に長期経営計画の後半5年を完遂するとともに、31年度以降の持続的な成長を目指す」と力を込めた。
 久田次期社長は入社以来約30年にわたって営業職として勤務し、九州支店長や管理本部長や経営戦略本部長を歴任。地方での勤務経験から「東急グループのありがたさと強みを非常に理解している」とし、「渋谷の街づくりに深く関与し続けることが企業価値最大化の鍵になる」と強調。「渋谷での事業強化とポスト渋谷となる事業基盤を構築する。将来に向けた持続的な成長を実現するための戦略を立案・実行していくことが私の最も重要な役割だ」と述べた。
 今後の成長戦略については「人材」と「デジタル」を重視する姿勢を打ち出した。「寺田社長が築いたチームワークと挑戦する企業文化を継承し、さらに一体感のある会社としていく。その上で、デジタル化をさらに推進して生産性を向上させていくことが競争力の源泉になる」と展望した。信条は「意志あるところに道は開ける」。営業時代から培った粘り強く取り組む姿勢で、社会から信頼され続ける企業を目指す。
 寺田社長は就任した19年からの6年間について「コロナ禍など数多くの予期せぬ困難に直面してきた」と振り返った。業績は国内の土木・建築事業で採算改善を進め、戦略事業と位置付けた国際、不動産、再エネ事業などの新規事業も着実な成長を果たし、「成長軌道に確かな手応えを感じた」と語った。
 一方、「生産性向上や施工力の強化、戦略事業の成長による事業ポートフォリオの変革、川上からの提案・維持運営までを一気通貫で担うインフラソリューションサービスの構築は道半ばだ」と述べ、「次の成長ステージをけん引する新たなリーダー」として久田次期社長を選んだ。
 「『VISION2030』の策定プロジェクトではリーダーを務めるなど、若手から経営層に至るまで人をまとめる能力、傾聴力は素晴らしい」と久田次期社長のこれまでの実績を高く評価した。「管理本部長や経営戦略本部長として短期間のうちに成長したことは印象的だった。向上心や学ぼうとする力はズバ抜けている」と経営者としてのさらなる成長に期待を込めた。