日本免震構造協会(中澤昭伸会長)は、第27回日本免震構造協会賞を決定した。作品賞には「中央日土地博多駅前ビル」「ニコン本社/イノベーションセンター」「TODA BUILDING」「中央大学駿河台キャンパス」の4件が輝いた。このほか技術賞に1件、業績賞に1件を選定した。表彰式は6月11日の通常総会後に開く。
今回は作品賞15件、技術賞1件、業績賞1件の応募があった。26日のオンライン会見で中澤会長は「協会では健全な免震の普及・促進などを軸に活動している。免震構造と耐震構造の違いを含め、一般の人に説明しながら理解してもらう」と述べた。
作品賞の中央日土地博多駅前ビルは、免震・制振技術を使って2階柱頭以下の既存躯体を積極的に活用した。
ニコン本社/イノベーションセンターは、地震力を低減することで、窓回りとコアの両方の開放性を確保し、デザインと機能を統合した。
TODA BUILDINGは、165mの超高層建築にコアウォール免震構造を採用し、最高クラスの事業継続性能と低層部の重層する吹き抜けや広場を象徴する大ひさしなど、開放的な自由な空間を計画した。
中央大学駿河台キャンパスは、免震構造で高い耐震性を確保しつつ、合理的な架構計画で転倒抵抗を高めることで免震の弱点である引き抜き力の発生を抑え、主架構部材の塑性化に伴う平面・高さ方向の剛性の変動が起きにくい特長を生かした構造計画とした。
各賞の受賞者などは次のとおり((1)建築主(2)設計者(3)施工者、敬称略)。
〈作品賞〉
▽中央日土地博多駅前ビル(福岡市)=(1)中央日本土地建物(2)(3)竹中工務店。
▽ニコン本社/イノベーションセンター(東京都品川区)=(1)ニコン(2)三菱地所設計(3)安藤ハザマ。
▽TODA BUILDING(東京都中央区)=(1)(2)(3)戸田建設。
▽中央大学駿河台キャンパス(東京都千代田区)=(1)中央大学(2)日建設計(3)大成建設。
〈技術賞〉
▽建物自体を制振装置化し超高層の課題を解決『BILMUS』=清水建設(青木貴、今井克彦、小槻祥江、吉田直人)。
〈業績賞〉
▽建物の耐震性と微振動性能を両立するマルチステップ免震=清水建設(杉山友也、福喜多輝、片山浩一)。

